kamauchi hideki

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わかりやすい文章

完璧にコントロールされた音の粒だちの隙間から漏れ出すグールドのうめき声のように、抑制された中から「思わず」あふれ出す叙情、というものに憧れる。
そう、憧れる。
憧れる、ということは、それができていないということだ。
抑制どころかダダ漏れ。自分は自分が思う以上に、手垢のついた意味で「叙情」的だ。

制御できないなら、どうせ漏れてしまうのならば、漏れ出た叙情でしか語れないものもあるかもしれないと考える。浅いピントを儚く使う。暗部のトーンで切なさを語る。高い彩度で情感を煽る。
そういうふうに、使い古された技法を避けない。使い尽くされた常套句で、しかしできるなら新しい叙情を探りたい。
今回はそういう写真を撮りました。

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http://www.flickr.com/photos/kamauchi/sets/72157622222663455/
フリッカーセット『叙情寫眞』に、自分で添えたキャプション。
自分で書いてて、すっかり忘れていた文章。
改めて読んで、自分で感心する。
こういう、気を入れてない文章(自分で忘れるくらいだから)なのに、いや気を入れてない文章だから? なんか、ものすごくわかりやすいなぁ。